加算演算子 + [VB]

数値型変数を宣言


数値を加算(足し算)するためには、加算演算子 + を使います。変数を使って加算するには、数値型の変数を宣言する必要があります。

Integer型 (整数型)

演算結果や代入する整数は、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 に収まる必要があります。この範囲を超えるときや、超えると予想されるときは、Long型を使います。

  Dim anser As Integer

Long型

-9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807 までの整数を代入することができます。演算結果がInteger型で収まらないときに、このデータ型を使います。

  Dim anser As Long

Short 型

-32,768 ~ 32,767 までの整数を代入することができます。大きな整数を扱わないことが確定している場合のみ、このデータ型を使えますが、通常はInteger型のほうが安全です。

  Dim anser As Short

Double型 (倍精度浮動小数点数型)

-1.79769313486231570×10の38乗 ~ 1.79769313486231570×10の38乗の実数を代入することができます。

ただし、すべての数を正確に表現できません。わずかではありますが誤差が出ることがあります。金額計算には、使えないと思ってください。

浮動小数点のことを詳しく知りたい方は、 浮動小数点数型と誤差 が参考になります。

  Dim anser As Double

Visual Basicには、多くの数値型があります。すべてのデータ型は、 データ型の概要 (Visual Basic)を参考にしてください。このラーニングでは、数値型は今紹介したデータ型以外は使いません。

Integer型とDouble型の数値を加算する

Integer型の変数を使ったサンプルプログラムを作成します。変数を宣言したら、同時に初期値にゼロを代入しています。

足し算サンプル

ソースリストの枠内をクリックすると全選択できます。

Module Module1

  Sub Main()
     ' 整数値変数の宣言と初期値代入
     Dim anser As Integer = 0

     ' 加算(足し算)
     ' anserは 7
     anser = 5 + 2
     Console.WriteLine(anser)
     ' anserは 2
     anser = 0 + 2
     Console.WriteLine(anser)

     ' 整数値変数の宣言と代入
     Dim a As Integer = 3
     Dim b As Integer = 12

     ' anserは 15
     anser = a + b
     Console.WriteLine(anser)

     ' 負の整数を使った例
     Dim c As Integer = -2
     Dim d As Integer = 100

     ' anserは 98
     anser = c + d
     Console.WriteLine(anser)
  End Sub

End Module

変数の使い方の応用として、一度演算に使った変数に、その演算結果を代入することができます。変数がひとつ減ってプログラムを短くできます。

anser = i + 1 を

i = i + 1

のように書くことができ、anser変数を使わずに済みます。

Module Module1

  Sub Main()
     ' 整数値変数の宣言と初期値代入
     Dim i As Integer = 0

     ' i変数に1を加えて、再度i変数に代入
     i = i + 1
     Console.WriteLine(i)    ' i は 1
     ' さらにi変数に1を加えて、再度i変数に代入
     i = i + 1
     Console.WriteLine(i)    ' i は 2
  End Sub

End Module

参考図

このような使い方は、変数が少なくて済むので、プログラムでは良く見かけます。式としてはおかしいのですが、=が代入演算子だからできることです。

新たな変数を宣言しないで済み、慣れれば便利です。いずれこの変数を使う場面が出てきます。