整数除算演算子 \ [VB]

整数どおしの割り算

算術演算子
+ 加算演算子
- 減算演算子
* 乗算演算子
/ 除算演算子
バックスラッシュ演算子
Mod 剰余演算子
^ べき乗(累乗)
+= -= *= /=
¥= ^= &=

分子と分母が整数型の場合にだけに使える特別な演算子「\」(バックスラッシュ)です。

例えば、23 \ 7 の演算結果は 3 、 27 \ 6 の演算結果 は 4 になります。

演算の結果は、整数の商の部分のみが反映され、余りは切り捨てられます。

また、答え(商)のデータ型も整数型に揃える必要があります。

バックスラッシュ演算子

逆に、余りのほうを求めるときには、整数剰余演算子 Mod を使います。

バックスラッシュ「∖」と円マーク「¥」

基本的な英数字は、世界中で共通だが、バックスラッシュ「∖」だけは、日本では、円マーク「¥」が割り当てられた。表示は「¥」になるが、内部的にはバックスラッシュ「∖」なので、問題はない。

どうしても半角のバックスラッシュを入力したいのであれば、例えば、欧文フォント「Arial」を指定すれば、半角のバックスラッシュを表示することができるが、バックスラッシュの時だけ、フォントを変更するのは面倒なので、「¥」のままで学習します。

整数除算演算子 サンプルプログラム

整数除算演算子 \ の演算結果を確認する簡単なプログラムを作成します。\ を使う時は、変数のデータ型を整数型に揃えてください。

ソースリストの枠内をクリックすると全選択できます。

Module Module1

  Sub Main()
     ' Integer型変数に揃えて宣言
     Dim a As Integer = 20
     Dim b As Integer = 6
     Dim ans1 As Integer = 0

     ' 整数除算  ans1は 3
     ans1 = a \ b
     Console.WriteLine(ans1)

     ' Long型変数に揃えて宣言
     Dim c As Long = -10
     Dim d As Long = 9
     Dim ans2 As Long = 0

     ' 整数除算  ans2は -1
     ans2 = c \ d
     Console.WriteLine(ans2)

     ' ans2変数を使わないで変数cに再度代入  cは -1
     c = c \ d
     Console.WriteLine(c)
  End Sub

End Module

0を使った除算

0 を使った除算には注意してください。

0 で割ると、System.DivideByZeroException例外が発生して、実行時エラーになります。

Module Module1

  Sub Main()
     ' Long型変数の宣言と代入
     Dim z As Long = 0
     Dim anser As Long = 0
     ' 整数除算
     ' anserは 0
     anser = z \ 10
     Console.WriteLine(anser)
     ' System.DivideByZeroException例外発生
     anser = 10 \ z
     Console.WriteLine(anser)
     ' System.DivideByZeroException例外発生
     anser = z \ 0
     Console.WriteLine(anser)
  End Sub

End Module